Rバー接近実験飛行(FP-6)結果



図1 FP-6 実績軌道

図2 遠隔操縦データ

図3 Rバー上昇結果

図4 FP-6終了後の技術実証状態

図5 新スラスタアサイン
 1999年10月26日(火)より27日(水)にかけて、Rバー接近実験飛行(FP-6)が行われ、計画通りのシーケンスで飛行した後、再びドッキングに成功して終了しました。図1に実績のチェイサ衛星の相対軌道を示します。

 26日午前5時13分(JST)にチェイサ衛星はターゲット衛星を分離し、2m(VP点)で相対停止した後、遠隔操縦モードに切り替えられました。

 モード切替後、チェイサ衛星は筑波宇宙センターからの遠隔操縦により一旦11mまで離脱して再び相対停止し、次に6mまで接近して再び相対停止して、遠隔操縦時の技術データを取得しました。データの例を図2に示します。

 遠隔操縦実験に続いて、衝突回避マヌーバ(CAM)の実証実験が行われました。マヌーバは正常に行われ、チェイサ衛星はターゲット衛星の前方2mから離脱、2周回後にターゲット衛星の後方9km(TI点)で相対停止し、衝突回避マヌーバ(CAM)の実証に成功しました。

 TI点にて軌道のモニタと調整を行った後、Rバー投入マヌーバが行われ、Rバー接近実験が開始されました。次の周回において、チェイサ衛星はターゲット衛星前方700mに設定された仮想のRバーに投入され、予定の550秒を上回る約12分間Rバー接近を行い、目的の技術データを取得した後に下方CAMマヌーバを行い、さらにターゲットの前方方向へ離脱、Rバー接近実験は成功しました。Rバー上昇の結果を図3に示します。

 以上で、今回の目標であった未実施の技術実証項目の実証は、図4に示すように全て完了しました。

 ターゲット衛星前方へ離脱したチェイサ衛星は5.5km点(RP'点)で相対停止し、追加の技術データ取得を目的とした再接近を開始しました。軌道調整を行いつつ230m点に投入されたチェイサ衛星はそこでランデブレーダー(RVR)での捕捉を行い、Vバー接近を開始しました。

 最初のVバー接近の可視では順調に120mまで接近し、コマンドにより一時停止した状態で不可視帯を越え、次の可視でVバー接近を再開しましたが、40m付近にてFP-2で発生したものと同様なスラスタ噴射異常が発生しました。

 スラスタ噴射異常発生を相対位置と姿勢およびスラスタ噴射状況のモニタから確認したところで、あらかじめ準備してあったコマンドによりスラスタアサイン変更することで、姿勢を回復させて接近を継続することに成功し、32m点で再び一時停止して次の不可視帯を迎えました。図5にスラスタアサイン変更の方法を示します

 その次の可視において、チェイサ衛星は変更されたスラスタアサインによる飛行でVバー接近を再開し、PP点(30m点)、VP点(2m)点を経由して、27日午後8時43分(JST)に再びドッキングすることに成功しました。

 以上で今回のRバー接近実験飛行(FP-6)は完全な成功を収めました。


Rバー接近実験飛行(FP-6)実験コンダクターインタビュー 


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