ETS-VIIの運用を支える人達と作業現場(その2:平成10年8月〜9月)

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ETS-VIIの運用(追跡管制、衛星運用、実験)は多くに人により支えられています。
ETS-VII固有の衛星運用としては、ETS-VIIのロボット実験は、衛星に太陽が当たっており、かつデータ中継衛星(TDRS)と通信できる時間帯で作業を行わなければならないため、連日午前2時頃から正午頃にかけて実験を行わなければなりません。また、ランデブドッキング実験時には衛星の飛行状態を一昼夜以上連続して監視しなければなりません。この様な衛星運用を行っているクルーが働いている現場を紹介します。

98/09/03:ロボット実験再開の様子を掲載
98/08/28:FP2ドッキング成功の様子を掲載
98/08/27:個々の映像をクリックすると映像が拡大されます。
98/08/26:8月26日〜のFP−2再試行の様子を追加しました。
98/08/26:7月以前の映像を別ページにしました(映像が多く、表示に時間がかかりすぎるため)。
98/08/25:科学技術庁長官の激励を追加
98/08/10:FP-2の様子を追加。
98/07/30:通産省DLR/IRFのクルーを追加。
98/07/07:FP-1の様子を追加
98/05: 新規開設(衛星管制班NW係衛星技術班外部機関ロボット実験係


ETS-VIIの実験運用の現場の様子

ETS-VII運用室の全景
ETS-VIIの運用室は筑波宇宙センタ中央追跡管制所2階にあります。元は大型計算機用の部屋でしたが、ダウンサイジングされた結果、計算機は左映像の一番奥に収まり、手前側にETS-VIIの実験運用設備が据え付けられました。

一番手前から順に
 *通産省のロボット実験運用設備(98/07/22ロボット実験中)
 *NASDAのロボット実験運用設備(通産省のロボット実験を支援中)
 *ドイツ航空宇宙技術研究所(DLR)のロボット実験運用設備
 *衛星技術班
 *計算機室 となります。
また、NAL/CRLのロボット実験運用設備は通産省の設備の右側、ランデブドッキング実験運用設備はロボット実験運用設備の右側(中央のETS-VIIのポスターが貼られた柱の右側)、衛星管制班、ネットワーク係は衛星技術班の右側(画面中央のホワイトボードの後ろ側)になります。


ロボット実験の再開(9月2日)

ランデブドッキング(FP-2)が無事終了したことを受け、9月2日よりロボット実験を再開しました。ロボット実験は長丁場の実験のため、出来るだけ少ない人数で運用できることを目標に地上設備は設計されています。なにしろ、ロボットは本来省力化のための機械ですから。なお、この日は遠隔操作機能の追加作業を行っているため普段よりはやや多い人数で運用しています。(98/09/03)

先日のランデブドッキング実験で機嫌の悪かった6Bスラスタをロボットアーム先端の手先カメラで目視検査。映像(左上)で見る限り、スラスタは正常の様に見える。(左上の中央の丸い部分が6Bスラスタ、左端は6Aスラスタ、上部の光っている部分はターゲット衛星(左下の軌道表示で明らかな様にETS-VIIはほぼ太陽の真下を飛んでおり、太陽光がターゲット衛星の表面に当たって光っている)。右上の映像はロボットアームの第一関節上の肩監視カメラから見たロボットアームの先端。後方にチェイサ衛星の太陽電池パネルが見える) 映像をクリックすると拡大できます。(98/09/03)


ドッキング成功(8月27日)

8月6日から始まったRVD実験(FP−2)は8月27日午後10時43分のドッキングにより成功裏に終了しました。

ドッキングの瞬間


安堵感が漂うドッキング後の後処置作業、及び
後処置作業終了後のRVD係
3週間、苦闘しただけに喜びをひとしお


衛星管制班(右)もほっと一息

ドッキング後のプレスレク(8/27 11:40PM)
左より、鈴木サブプロマネ、山田プロマネ、
吉村理事、河野RVDコンダクタ、杢野RVD担当

黒板は取材陣への講義の跡

8月26日〜のランデブドッキング再トライ

RVD用搭載S/Wを改良(最終接近途中の任意の場所で一時停止可能な機能を追加)してのランデブドッキング再トライを行いました。
RVDの運用は長時間連続した運用となるため交代勤務で対応しています。左は技術研究本部制御推進系技術部の応援スタッフ(山中君、横田さん)を加えた班の勤務風景。女性技術者もオペレーションに、後方支援にと多数参加しています。
RVD実験中の搭載カメラの制御、圧縮画像の再生処理はロボット実験運用設備で行っています。(98/08/26 14時)



今回の運用からは3班体制となっています。アナウンサー役だった砂川君,システム担当だった白倉君もRVDオペレーション部隊に(8/27 7AM)


大臣の激励 (8月25日)

8/26のランデブドッキングのリトライを前にした8月25日午前、NASDA本社に竹山 裕 科学技術庁長官が訪れ、筑波宇宙センタの中央追跡管制所との間を結んだTV電話を介してETS-VII運用チームに激励を戴きました。




左:吉村理事(中央)、山田プロマネ他    右:TVの向こうは科学技術庁長官


ランデブドッキング実験(FP-2) (8月7日〜 )Disabled Abort の連続に必死の運用が続く。

ETS-VIIの実験運用では女性技術者も男性群に混じって活躍しています。左:横田さん

8月13日の再トライ中の杢野君、河野君。疲労も極限に近づいてくる。運用を見守る理事、プロマネ、他(8/13)



RVD実験運用中は衛星技術班、衛星管制班がターゲット衛星の運用を行い、RVD実験をサポートします。
また、ロボット係は情報伝達(インターネット放送局等)他の後方支援を行います。

ETS-VIIインターネット放送局の開設
(FP-2に合わせて、これまでの映像だけの中継から音声解説付きのライブ中継に)

アナウンサーは今年入社の福島君と砂川君が12時間交代。 
後方は画像編集機とサーバ用計算機。右ワープロ中は情報伝達チームの高野君(RBT係からの応援)

ETS-VIIのRVD実験飛行を見守る地上レーダ

ETS-VIIのランデブドッキング実験では、ドイツ航空宇宙技術研究所(DLR)とドイツ応用物理学研究所(FGAN:ボン近郊)の支援を受けています。衛星がTDRSの可視範囲外にある時間帯において、ETS-VIIの衛星軌道、及びチェイサ/ターゲット衛星間の相対距離のモニタを地上のレーダによりモニタしています。本作業は、NASDA/DLRの共同ロボット実験実施に係わる了解覚え書き(MOU)に基づき、DLRからFGANへの契約として行われています。

前列中央:小田、右端:NASDAボン駐在員事務所レクチーゲル女史、
後列:Mr.Goelz (DLR側取りまとめ担当 98.4撮影)

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